娘が生まれる前から年末に日本へ一時帰国することを計画していました。娘は2重国籍なのでブラジルと日本のパスポートを作らなければなりません。申請はほぼ夫任せでしたが私と同じような境遇の人のお役に立てたらと思い、今回はブラジルのパスポートの申請方法を書こうと思います!
子どものブラジルの出生証明書がある前提で書きます。
ブラジルのパスポート
ブラジルのパスポートは連邦警察Polícia Federal(PF)の管轄になります。
日本は10年用か5年用どちらか、18歳未満は5年のパスポートしか申請できません。(前は二十歳未満だったけど令和4年の4月から成人の年齢が引き下げられたのでパスポートも変わりました!)
ブラジルのパスポートは◯年用とかはありませんが与えられる有効期限が変わります。
- 1歳未満 有効期限1年
- 1歳〜2歳未満 有効期限2年
- 2歳〜3歳未満 有効期限3年
- 3歳〜4歳未満 有効期限4年
- 4歳〜18歳未満 有効期限5年
- 18歳以上 有効期限10年
はっきり言っていいですか?小刻みすぎません?逆にめんどくさくないですか?
しかも何が腑に落ちないって全部同じ値段なんですよ。有効期限1年も有効期限10年も257,25レアル払うんですよ。年齢で有効期限を刻むんだったら、値段も小刻みにしてよーーー!
ということで娘はまだ生まれたばかりなので有効期限1年です。
申請方法
最初にgov.brからオンラインで申請準備をします。
ページの真ん中あたりにPreencher formulárioとあるのでそれをクリックして申請者(子ども)の情報を入力していきます。入力が終わったらTaxaの支払いをPIXかboletoでします。(クレジットでもできるらしいけど手数料がかかるらしい)
支払いが完了したら今度はパスポートセンターに行く日を予約します。
あとは必要書類を持って予約した日時に指定されたパスポートセンターへ行くだけです。必ず申請者である子どもも一緒に連れて行ってください。
必要書類
必要書類は以下となります。
- 申請者の身分証明証(12歳未満は出生証明書可)
- 申請者の証明写真(5×7 カラー写真 背景白)
- パスポート発行許可証(Autorização para emissão de passaporte)
- 予約詳細票(Detalhamento de Agendamento)
- 両親の身分証明証
- 両親の婚姻証明書
- 申請者の身分証明証は12歳未満であれば出生証明書だけでも大丈夫です。娘の場合、出生登録を終えてからブラジルの身分証明証RGを作成しました。RGは出生証明書と親の身分証明証を市役所に持っていけば申請できます。
- 証明写真は条件を満たしていれば自分で撮って加工したものでも大丈夫です。
- 18歳未満の場合は両親直筆のパスポートの発行許可証が必要になります。タイプ1のフォーマットを印刷して記入します。この許可証は両親のどちらかだけで子どもを連れて旅行を許可する書類にもなります。署名欄は当日職員の前でサインするので空欄にしておきましょう。
- 予約詳細票は印刷して持っていきました。
- 両親の身分証明証は外国人の場合はCRNMであれば確実です。夫は運転免許証(CNH)と有効期限の切れたRGを持っていき最初にCNHを提示しましたがその場合は本人の出生証明書が必要だと言われました。RGであれば有効期限が切れていても受け付けてくれます。
- これはHPに書かれていませんでしたが私のCRNMと婚姻証明証の苗字が違っていたので念のために持っていきました。で、実際に提示を求められたので持っていって正解でした!
予約日当日は絶対に書類を忘れないようにしましょう!必要書類が1つでも足りないとまた予約し直して出直さなきゃいけなくなります!
申請日当日から受け取りまで
申請日当日は予約した時間の15分前までにパスポートセンターへ行かなければなりません。私たちが行った場所は大きいショッピングセンターの中にありました。
入り口に職員の人がいるので予約してる旨を伝えたら書類の確認と許可証のサインをします。準備ができたら窓口に案内されます。
申請者本人を連れていかなければならないとのことだったので私たち夫婦と娘で行きましたが「お母さんと赤ちゃんは外で座って待ってて良いよー」とのことでした。
申請の手続きは夫にまかせましたが10分程度で終わりました。手続きが終わると引換券が渡され申請日から6営業日後に受け取り可能になります。(90日以内に取りに行かないと破棄されるよ!)
受け取りは親のどちらかだけで良いそうです。引換券を渡して受け取り完了です!
日本のパスポートの取得方法
海外で日本のパスポートを取得する場合は領事館で手続きを行うことができます。必要書類は住んでいる管轄の領事館によって違いますので必ずご自身で確認しましょう。
必要書類
一般旅券発給申請書はインターネットで入力して印刷するだけで準備できます。印刷後は親が代筆で署名し2枚目の真ん中あたりに法定代理人の署名欄があるのでそこに親の名前で署名します。
準備ができたら、必要書類を直接領事館に提出すれば完了です。受け取りは2週間後でその時にパスポート代を払います。5年用は300レアルです。
まとめ
書類をちゃんと準備していればブラジルと日本のパスポートどちらも手続きは難しくありませんし時間もあまりかかりません。一番難しかったのは写真の準備でした。まだ生後1ヶ月の子の写真を規定に合わせて撮るのは非常に大変でした!(急によだれ出し始めたり、手足バタバタしたり...)
私たちは家で床に白い布を敷いてそこに寝転がせて撮り写真屋で修正・印刷してもらいました。本当かどうかはわかりませんがブラジルのパスポートの写真は暗い色の服じゃないと受け付けてもらえない可能性があるそうです。(娘には黒めの服を着させたよ!)あとこれも本当かどうかわかりませんが有名ブランドのワンポイントマークが写っているのもだめらしいです!(宣伝しちゃだめなんだとか)
自分で撮るのが難しいという場合は写真屋さんにお願いするといいと思います!