BRASIL YOPI VIDA

ブラジル生活のあれこれ

ブラジル マタニティー生活①

2021年初めに移住をし結婚の手続き等が落ち着いて半年ほど経った頃、なんだか体が変...

もしかして?と思って薬局へ妊娠検査薬(teste de gravidez)を買いに。そして陽性反応!そこから悪阻、マイナートラブル諸々を経て20226月初めに娘を出産しました。

いつか誰かのお役に立てるようにブラジルでの妊娠・出産までの記録を書いていこうと思います。

 

妊娠発覚から初診まで

陽性反応が出たときはまだ夫の会社の保険に加入していなかったので、SUSを使って公立の病院で通院、出産をすることに決めました。

ブラジルの公立の病院は全て無料になります。(ただし一部の検査、薬は自己負担)

SUSのカードは役所でブラジルの身分証明書、住所証明(公共料金の請求書等)を見せればその場で作ってくれます。

 

私の住んでいる市の診療所の予約は全てWhatsappで行います。陽性が出たからといってすぐに診察してくれるわけじゃなく初診は2週間後の日に産科医(Obstetrícia)の先生の予約が取れました。

基本的には初診の先生が出産前の検診まで担当してくれます。私の担当医はとても早口だけど丁寧に説明してくれる優しい男性の先生でした。

まだまだ病院での会話はわからないことだらけなので毎回夫か義母に付き添ってもらいました。

 

■初診でしたこと(指示されたこと)■

・もう一度妊娠検査薬で陽性を確認

BC型肝炎、HIV、梅毒のクイックテスト(Teste Rápido

・がん検診(子宮頸がん)(Pré câncer

・エコーと血液検査と尿検査

・予防接種について

・これから出産までの流れの説明

日本ではエコーを診察のたびにするそうですが、ブラジルでは妊娠初期に2回、中期に1回、後期に最大2回とかなり少ないです。血液検査は3ヶ月ごとになります。エコーは妊娠後期以外は診療所ではなく、別の検査機関で自費で行います。

血液検査と尿検査も別の検査機関です。検査項目によってSUSで無料になるものと自費になるものがありました。

内容は血糖値、トキソプラズマ、ヘモグロビン、甲状腺など。

 

1週間後、エコーと結果と上に書いた検査結果を見せに行きました。

そこで産科医から妊娠確定してもらい妊婦手帳(caderneta da gestante)を受け取ります。

手帳かわいい!妊婦手帳は先生が毎回検診の結果や受けた予防接種を記入していきます。

 

妊婦手帳は記録以外にも妊娠初期、中期、後期の胎児の成長についてや妊婦に良い食べ物など色々書いてあって結構読み応えがあります。

ちなみに世界でも帝王切開率が高いブラジルなのに、この手帳では帝王切開は術後の傷が痛いし回復も遅いから普通分娩おすすめだよ(意訳)と書いてありました(笑)

 

予防接種

初診で予防接種カード(carteira de vacinação)の確認もあります。

 

必要な予防接種

破傷風(tétano)

B型肝炎(hepatite B)

・百日咳(coqueluche)

・インフルエンザ

・コロナウィルス

 

破傷風B型肝炎は海外ボランティアの時に接種済みだったので今回は必要なし。

百日咳は実母に母子手帳の予防接種欄を写真で送ってもらい口頭で担当医に報告し、妊娠中期に1回打ちました。

 

インフルエンザとコロナウィルスは市の方からお知らせが来た時に診療所にある、予防接種ルーム(sala de vacina)で接種することができます。

妊婦はコロナウィルスのワクチンはファイザーしか受けられません。

(妊婦がアストラゼネカを接種して死亡した例があったかららしいです)

 

13週まで

ブラジルでは13週までを妊娠初期(primeiro trimestre)になります。

初診の2週間後にもう一度検診がありそこから1ヶ月ごとの検診になります。

 

12週のときにMorfológicaというエコーをするように指示がありました。

Morfológicaは時間をかけて胎児の成長具合、脳の状態、羊水の量、ダウン症や障害のリスクの有無等を見ていくエコーです。

公立の診療所にその機械がないので他の病院で自費で行います。

費用は230レアルと意外と高め。

でも1時間ほどじっくりエコーで見てもらえます。

エコーをやってくれたおじいちゃん先生はとても丁寧に見る人でエコー中はほぼ無言で見ていたので若干不安になりましたが最後に細かく説明してくれました。

 

エコー写真と結果を印刷してもらい13週の検診のときに担当医に持っていきます。

特に異常がなかったのでひたすら悪阻と戦いながら次の検診を待ちました。

 

悪阻の過ごし方

悪阻は吐き悪阻でした。とにかく何をしても吐く!辛い!6週から15週ほどまで苦しみました。何度日本のコンビニを懇願したことか...

そしてこの肉大国ブラジルで肉の焼ける匂いがダメになり地獄でした。肉はダメになったけど揚げ物は無性に食べたくなって義母がいつもアイピン(マンジョッカ)を揚げてくれて助かりました。マックが近くにあったら多分毎日行ってた!

あと食べられない分、youtubeで大食い系youtuberを観て食べた気になってなんとか凌いでました!これとてもおすすめ!6キロのラーメンを食べ切るのとか見てスッキリしてました。(たまに食べ物見るだけで吐いてたけど)

そんな悪阻の過ごし方でした!

 

まとめ

ブラジルの公立病院は予約から診察までの時間がかかるのがデメリットがありますが、初診以降は待たずに予約を取ることができます。

日本の設備には及びませんが、特に問題なく診察や検査を受けられます。初診前に自分の予防接種の記録やアレルギーことはポル語で言えるよう調べておくのがいいでしょう。

公立の病院は州や市によって対応が異なるので住んでいる市役所等でご確認ください。